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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍について

胃潰瘍について胃潰瘍とは、組織が深くえぐれる「潰瘍」という状態が、胃粘膜で起こる病気です。
胃酸の分泌や消化酵素のペプシンの働きが過剰になることで、胃壁が消化されて深い傷となり、胃潰瘍が引き起こされると考えられています。
主な原因としては、ピロリ菌の持続的な感染、痛み止めやステロイドの服用などが挙げられます。胃やみぞおちの痛み、胸やけ、ゲップなどの症状を伴い、重症例では吐血やタール便(黒い便)なども見られます。
症状だけでは胃がんとの鑑別ができず、確定診断のためには胃カメラ検査が必要です。当院では、胃カメラ検査で潰瘍の有無を確認し、潰瘍が見られた場合には生検(組織検査)を行うことで胃がんとの鑑別を行います。その上で、胃酸抑制剤や粘膜保護剤で治療を行います。さらに必要な場合にはピロリ菌の検査、そして除菌治療まで対応しております。根本的な治療のためにも、ぜひ当院での胃カメラ検査をご検討ください。

胃潰瘍の症状チェック

胃潰瘍の症状チェック十二指腸潰瘍とほぼ変わらない症状が見られます。
胃やみぞおちの痛みは、主に空腹時に現れます。

  • 胃やみぞおちの痛み(主に空腹時)
  • 胸やけ
  • ゲップが多い
  • 吐き気、嘔吐
  • 胃もたれ
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 背中の痛み
  • タール便(黒い便)
  • 吐血

タール便や吐血などが見られる場合には、出血があった、あるいは現在出血している、ということを意味しますので、早急にご相談下さい。胃が穿孔(胃に穴が空いてしまうこと)すれば腹膜炎になりますので、そこに至るまでに早めに受診してください。

胃潰瘍の原因

ピロリ菌の持続的な感染を主な原因とします。胃潰瘍患者のうち、70~90%にピロリ菌感染が認められたという研究報告もあります。
その他、痛み止めやステロイドの内服、ストレス、感染症、暴飲暴食なども、胃潰瘍の原因となることがあります。喫煙やアルコールは胃潰瘍を悪化させる因子と考えられています。

ピロリ菌について
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胃潰瘍の検査

胃潰瘍の検査当院ではより正確な診断のため基本的に胃カメラ検査を行います。カメラを通して直接粘膜を観察するだけでなく、組織を採取して病理検査を行ったり、ピロリ菌検査を行うこともできます。

胃カメラ検査の
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胃潰瘍の治療

胃潰瘍の治療症状が強い場合には食事制限が必要です。胃潰瘍を悪化させる因子は取り除いた方がよいので、お酒や煙草、痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬。ロキソプロフェンやジクロフェナクなど)は避けた方がよいでしょう。またストレスもできる限り避けて下さい。
薬物療法としては、胃酸の分泌を抑える薬、胃粘膜保護剤などを使用します。薬物療法で症状を和らげつつ、徐々に以前の食事へと戻していきます。状態が落ち着いてからになりますが、ピロリ菌検査で陽性だった場合には、除菌治療も必要です。
胃潰瘍からの出血があった場合には、胃カメラ検査の際に止血処置も行いますが、激しい出血の場合は高次医療機関での緊急治療が必要となります。胃に孔があいたことによる腹膜炎の場合には緊急手術が必要となることもありますので、高次医療機関での治療が必要です。

十二指腸潰瘍について

十二指腸潰瘍について胃酸の過剰な分泌、消化酵素などの影響で十二指腸の粘膜が深くえぐれてしまう病気です。
上腹部(みぞおち)~右上腹部(おへその右あたり)の痛み、胸やけ、ゲップ、重症例で見られる吐血やタール便(黒い便)など、胃潰瘍と同じような症状を伴いますが、痛みについては食後に現れることが多くなります。

十二指腸潰瘍の原因

主な原因は、ピロリ菌の持続的な感染です。その他、痛み止め・ステロイドの内服、ストレス、感染症、暴飲暴食などが原因になることがあります。

ピロリ菌について
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十二指腸潰瘍の治療

十二指腸潰瘍の治療胃潰瘍の治療と基本的には同じになります。症状が強い場合には食事制限が必要です。潰瘍を悪化させる因子は取り除いた方がよいので、お酒や煙草、痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬。ボルタレン®やロキソニン®など)は避けた方がよいでしょう。またストレスもできる限り避けて下さい。
薬物療法としては、胃酸の分泌を抑える薬、粘膜保護剤などを使用します。薬物療法で症状を和らげつつ、徐々に以前の食事へと戻していきます。状態が落ち着いてからになりますが、ピロリ菌検査で陽性だった場合には、除菌治療も必要です。
潰瘍からの出血があった場合には、胃カメラ検査の際に止血処置も行いますが、激しい出血の場合は高次医療機関での緊急治療が必要となること、穿孔がある場合には手術が必要になることなども同様です。

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