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胃もたれ・胃がむかむかして朝えずく・吐き気

胃もたれ、胃がむかむかして朝えずく…吐き気にお困りの方へ

食べ過ぎた時など、たくさんの胃の内容物を消化するため、胃酸の分泌が促進されます。また、食事内容やお酒の量によっては胃の動きが悪くなることがあります。その際、胃もたれを起こしたり、胃がむかむかして翌朝えずくということは、誰もが一度は経験します。半日~1日以内に元に戻り、他に症状もないようでしたら、それほど心配はいりません。
ただ、特に原因がない・分からないのに何日もむかつきや吐き気が続いている、食事に気をつけているのにたびたび症状が出るといった場合には、なんらかの病気が原因となっている可能性があります。
気になる場合には、お早めに当院にご相談ください。

 

胃もたれ、胃のむかむか、吐き気の原因

胃もたれ、胃のむかむか、吐き気の原因には、以下のようなものがあります。
食べ過ぎやお酒の飲み過ぎを原因とする場合は通常一過性ですが、そのような生活を続けることは当然胃腸に良くありません。生活習慣病の原因にもなりますので、改善を図りましょう。

食べ過ぎ・脂っこい食事の
過剰摂取

消化が良いものであっても、食べ過ぎるとやはり胃酸の過剰な分泌を招き、胃もたれなどの症状の原因となります。特に脂っこいものは、胃酸の蠕動運動を抑制する消化酵素の分泌を招くこともあり、胃もたれや吐き気、胸焼けなどの原因となりえます。

過度なアルコール摂取

お酒を飲み過ぎたり、アルコール度数が高いお酒を飲んだ場合、胃粘膜が障害され、胃もたれなどの症状が引き起こされることがあります。

 

加齢

加齢は、消化管機能を徐々に低下させます。若い頃に問題なかったような量・種類の食事であっても、年齢とともに胃もたれなどの症状が出やすくなります。

その他

機能性ディスペプシアや感染性胃腸炎などの病気、ストレスなどが原因として胃もたれ・胃のむかむか・吐き気などが引き起こされることがあります。

胃もたれや吐き気をともなう消化器疾患

逆流性食道炎

肥満、暴飲暴食、不良姿勢などを原因として胃酸が逆流し、食道粘膜で炎症がこる病気です。
胸やけ、吐き気、胃もたれ、ゲップ、吐き気などの症状を伴います。

急性胃炎

暴飲暴食、ウイルス・細菌感染、ストレスなどを原因として起こる急性の胃炎です。
胸やけ、吐き気、胃もたれ、胃痛、腹痛、下痢などの症状を伴います。

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌の感染を原因として起こる胃腸炎です。吐き気・嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状を伴います。
原因となる病原体には、ノロウイルス、アデノウイルス、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ菌などが挙げられます。

機能性ディスペプシア

胃カメラ検査や血液検査で異常は見つからないにも関わらず、吐き気、胃もたれ、胃痛などの胃の不快な症状を伴う病気です。

腸閉塞(イレウス)

過去の手術による癒着や、腫瘍その他による狭窄・閉塞、腸の動きの低下などによって、便が適切に肛門まで運ばれなくなった状態です。吐き気、腹痛、腹部膨満感、便秘などの症状を伴います。少しずつでも食べ物が通過していると症状はましですが、本当に通過しなくなると嘔吐や腹痛が強くなり、救急病院での治療が必要となります。放置していると、腸管の破裂や腹膜炎が引き起こされることもあり、危険な病気です。

便秘症

便秘になると、腹部膨満感、腹痛などの症状を伴うことが多くなります。慢性化すると、吐き気などの症状を伴うこともあります。
大腸がんなどの病気が原因になっていることもあります。

虫垂炎

大腸の奥にある虫垂で炎症が起こる病気です。右下腹部痛、吐き気などの症状を伴います。
放置していると、腹膜炎を合併し、緊急手術が必要になることもあります。

消化器疾患以外で吐き気をともなうもの

吐き気は様々な疾患で起こります。脳神経、眼、耳、循環器、婦人科臓器など様々な臓器・疾患で吐き気は起こります。下記はほんの一例です。

  • くも膜下出血:激しい頭痛に加え、吐き気などの症状を伴うことがあります。
  • 脳腫瘍:頭痛や吐き気、神経症状を伴うことがあります。
  • 髄膜炎:髄膜に細菌やウイルスが感染し、炎症が起こる病気です。発熱、意識障害、吐き気などの症状を伴います。
  • 緑内障:眼圧が上がることにより頭痛や吐き気、目の見えにくさなどを伴うことがあります。
  • 良性発作性頭位めまい症:めまい、吐き気などの症状を伴います。
  • 高血圧症:通常は無症状ですが、急に高度の高血圧になると吐き気、頭痛などの症状が出ることがあります。
  • 心筋梗塞:激しい胸・背中の痛みに加え、吐き気などの症状を伴うことがあります。
  • 妊娠:悪阻(つわり)は有名です。女性の方は体調の変化がある場合は常に妊娠の可能性がないかは考える必要があります。

胃もたれ・吐き気の対処法・予防法

消化の悪い食べ物を減らす・避ける

消化に時間がかかる脂っこいもの、脂肪分の多いものを食べ過ぎないようにしましょう。特に夜遅くには、こういった食品を摂らないことをおすすめします。
また消化の良くない食品を摂る時には、茹でる・蒸すといった調理法を選ぶことで、油の使用を抑える・避けることができます。

腹八分目を意識する

たまに食べ過ぎてしまう分にはそれほど問題ありませんが、そういった食事が毎日・頻繁にならないよう注意しましょう。
よく噛む・ゆっくり食べるといったことで、満腹感を高められます。

規則正しい食生活を心掛ける

胃腸を正しく働かせるためには、生活リズム自体を規則正しくする必要があります。
起床時間・就寝時間、食事を摂る時間はできるだけ一定にしましょう。

十分な睡眠をとる

睡眠不足は自律神経のバランスの乱れ、そして胃腸の働きの低下を招きます。
睡眠時間を十分に確保し、胃腸の働きの健全化を図りましょう。

適度な運動をおこなう

適度な運動は、基礎代謝のアップ、血行の改善を促進します。
また楽しく運動をすることで、ストレスの解消にも役立ちます。運動はうつ予防にも有効であることが示されています。

タバコを吸わない・禁煙

ニコチンには、血管を収縮させる作用があります。
消化管の血流も悪くなるため、できる限り禁煙してください。

飲酒・アルコールを控える・避ける

お酒は、胃粘膜を障害したり、胃酸の過剰な分泌を招きます。また、「二日酔い」として見られる胃もたれ、吐き気、倦怠感の原因となります。
節酒、できれば禁酒をしましょう。

胃もたれ・胃のむかつき、吐き気でお困りの方は
当院へご相談ください

胃もたれや胃のむかつき、吐き気はいずれも比較的身近な症状であるが故に 、放置してしまいがちです。
食べ過ぎ・飲み過ぎなど明らかな原因があり、すぐに治まるようでしたらそれほど心配はいりませんが、原因が思い当たらない症状が何日も続く、繰り返されるといった場合には、何らかの疾患がある可能性もありますので、当院にご相談ください。

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