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便潜血陽性

便潜血陽性でショック…放置せず当院へご相談を

便潜血検査で陽性があった場合、見た目の便が赤くなくても、便に血が混じっているということを意味します。
便に血が混じる可能性のある病気で最も心配なのは大腸がんですが、その他にも大腸ポリープ、毛細血管拡張、内痔核、外痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)、大腸憩室症、虚血性大腸炎、クローン病・潰瘍性大腸炎、など、様々な疾患の可能性がありますので放置することはお勧めしません。
「大腸がん検診」として便潜血検査を受けた方の中には、陽性判定を見てショックを受ける方もいらっしゃいます。ただ、もちろん大腸がんが確定したわけではありませんし、便潜血が陽性になった方の約半数は疾患が見つからず、便に血が混じった原因が分からないと言うこともありますので、過剰に心配する必要はありません。ただ、反対に根拠なく「病気ではないだろう」と決めつけてしまう方もいらっしゃいます。また、再検査で陰性になったら良いのではと誤解されている方もいらっしゃいますが、それはお勧めしません。
楽観視したり、過度に悲観的になって放置してしまうのが一番よくありません。便潜血検査で陽性だった場合には、精密検査として、大腸カメラ検査を受けて頂くことをお勧めします。

大腸カメラ検査の
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便潜血陽性に加えてこのような症状もありませんか?

便潜血陽性に加えてこのような症状もありませんか?便潜血検査で陽性であった方のうち、以下のような症状がある方は、特にお早めの受診をおすすめします。

  • 便に肉眼で分かる血液が付着していた
  • タール便(黒い便)が出た
  • 血液、粘液の混じった便が出た
  • 便器が真赤になるほどの大量の出血
  • 下着やトイレットペーパーが少し汚れる程度の出血

便潜血検査とは?陽性(+)陰性(―)について

便潜血検査とは

便潜血検査とは便潜血検査とは、採取した便を調べることで、便の中に隠れているわずかな血液を検出できる検査です。
検査方法が簡便で、低コストであるため、大腸がん検診として広く行われています。一般的には2日間の便を採取し、血液が混じっていないか調べるものです。専用の便採取キットがあり、簡単に行えます。便潜血検査が陽性であっても病変がないこと(偽陽性といいます)や逆に病変があっても便潜血検査が陰性となること(偽陰性といいます)があるという問題はありますが、それでも便潜血検査を受けることで、大腸がんによる死亡を35%減らせられるという研究も報告されています。

 

便潜血陽性(+)

便の中に、血液が混じっていたことを意味します。
陽性のうち、約半数では何らかの病気が見つかり、なかでも約3%で大腸がん、約30%でポリープが見つかるというデータがあります。残りは、痔や他の大腸疾患が占めます。
他の自覚症状の有無に関係なく、必ず大腸カメラ検査を受けてください。

便潜血陰性(ー)

便の中に、血液は混じっていなかったことを意味します。ただし、病変があるのにたまたま血液が出ていなければ陰性になってしまいます(偽陰性といいます)ので、大腸がんなどの病気が絶対にないという証明にはなりません。
陰性である場合も、腹痛・下痢・便秘・血便・便が細くなるといった何らかの症状がある場合には、大腸カメラ検査を受けてみることをお勧めします。

便潜血を引き起こす可能性のある原因・病気

便潜血検査で陽性であった場合には、主に以下のような病気が見つかります。

大腸がん

がんと便が擦れるなどして出血します。ただ多くは微量であり、肉眼では確認できないケースがほとんどです。量が多い場合も、通常は暗赤色の便として認められるため、「血液」であることに気づかない場合があります。

便潜血検査と大腸がんの関係性

便潜血検査はあくまでスクリーニングであり、リスクの高い人をふるいにかけることを最大の目的としています。
実際に大腸がんを発症しているケースでも、1回の便潜血検査で陽性になる割合は60%に留まります。

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大腸ポリープ

ポリープと便が擦れるなどして出血します。ただ、出血を伴うのはある程度大きくなったポリープのみと考えられます。そしてポリープは大きくなるほど、がん化のリスクが高くなります。
当院では、日帰りでの大腸ポリープ切除にも対応しています。大腸カメラ検査で発見次第、その場で切除することが可能です。

大腸ポリープの
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大腸ポリープ切除の
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潰瘍性大腸炎

免疫の異常などによって大腸の粘膜で炎症や潰瘍が慢性化する病気です。炎症・潰瘍部から、出血することがあり、病勢が強いときは下痢や腹痛・血便などが主な症状となります。病勢が強くないときには、血便などは来しません。実際には、便潜血検査がきっかけとなって診断されるということはあまり多くありません。

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大腸憩室症

はっきりとした原因は不明ですが、便秘や蠕動過多などを原因として腸管の内圧が上がり、大腸粘膜が外側へと袋状に飛び出してできると考えられています。そこで炎症が起こると大腸憩室炎、大量出血が起こると憩室出血という疾患が起こります。炎症部等からの出血によって、便潜血が起こりうると考えられます。

虚血性大腸炎

動脈硬化などによって大腸の血流が障害され、炎症や潰瘍が生じる病気です。
突然の腹痛の後、赤紫色~真っ赤な血便が出る・下痢が出るというのが典型的な症状です。便秘を伴うこともあります。

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いぼ痔(内痔核・外痔核)

慢性的な下痢や便秘がある方、排便時にいきむ方、重いものを運ぶ方、妊娠中や出産後の方などで起こりやすいと言われています。肛門の中にあれば内痔核、外にあれば外痔核と言われます。
血便、残便感、イボの脱出、肛門の痛みなどの症状を伴います。出血がある場合、真っ赤な血液として認められます。

切れ痔(裂肛)

便秘に伴ういきみ、慢性的な下痢などを原因として、肛門が切れてしまう病気です。
血便、肛門の痛みを主な症状とします。通常、出血は微量であり、真っ赤です。

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