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大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査 )

大腸カメラ検査とは

大腸カメラ検査とは大腸カメラ検査とは、食べたものを消化したあとの便が通る、大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)・直腸をカメラで直接観察する検査です。粘膜の状態を直接観察したり、病理組織検査をすることにより、炎症・潰瘍・腫瘍などの有無を早期に発見・診断することができます。
一般的には、まず盲腸(小腸から大腸に出てきたところ。おなかの右下の方に位置)まで内視鏡を挿入し、送気により腸を広げ、直腸まで引き抜きながら観察します
大腸カメラ検査の際には、病理組織検査のための組織を採取したり、ポリープを切除したりすることも可能です。

便潜血検査と
大腸カメラ検査
の関係

大腸がんなどの
大腸の病気の発見に
役立つ便潜血検査

大腸がんなどの大腸の病気の発見に役立つ便潜血検査大腸がん検診でも行われる「便潜血検査」とは、便の中に血液が混じっていないかを調べる検査です。肉眼では見えない血液(潜血)を検出することが可能です。
大腸がんなど、大腸の病気では出血を伴うことがあり、便潜血検査はそれらの病気の発見に有効な検査と言えます。実際に、便潜血検査によって大腸がんによる死亡が35%減少するという研究報告があります。

便潜血検査の判定
について

便潜血検査では、陽性であっても病変がない(偽陽性)、病変があるのに便潜血検査が陰性(偽陰性)ということがあります。また、あくまで便に混じっている血液の有無を調べる検査であり、大腸がんなど特定の病気の有無を正確に判定できる検査ではありません。
そのため、便潜血検査の結果が陽性であった場合はもちろんですが、陰性であっても何らかの症状がある場合には大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。
便潜血検査が陽性と判定された後に再検査を受けて、陰性と判定された場合も同様です。大腸がんなどの病変が、常に出血を伴うものであるとは限らないためです。

こんな方に
おすすめします

以下のような
症状がある方

  • 便秘、下痢、便が細い
  • 血液や粘液が混じった便が出た
  • 残便感、便が出にくい
  • 腹部の張り、しこり、腹痛
  • 原因のはっきりしない体重減少
  • 貧血

症状はないけれど
大腸がんなどの
リスクがある方

  • 便潜血検査で陽性だった方
  • 大腸がん検診を受けたことのない方
  • 過去に大腸ポリープ、大腸がんの治療を受けたことのある方
  • お酒や煙草をたしなむ方
  • 肥満気味の方

など

症状がなくても
大腸カメラ検査を
おすすすめすることが
ある理由

理由①
大腸がんが日本人に
もっとも多いがん
であるため

2019年のがんの罹患数の統計によると、直腸がんを含む大腸がんの罹患者数は、男性で2位、女性でも2位、男女合計で1位と日本でもっとも多くなっています。(出典:がんの統計2023、がん研究振興財団)。
また2021年の死亡数の統計では、男性は2位(1位は肺がん)、女性で1位、男女合計で2位と、多くの方が大腸がんで命を落としています。統計のある1965年以後、死亡数は増加の一途を辿っているのです。

理由②
大腸がんの早期発見
が重要であるため

大腸がんは、早期発見が非常に重要です。
早期治療は明らかに長生きにつながります。また、早期であるほど治療による患者様のお身体、ご家族への影響・負担が抑えられます。

長生きについて

大腸がんのStageⅠ(比較的進行していないがん)の5年後の生存率が94.5%であるのに対して、StageⅣ(比較的進行したがん)では同数値が18.7%に低下するというデータがあります(出典:がんの統計2023)。
早期に診断して治療ができれば、長生きできる可能性が高くなります。

がん治療による
身体やご家族への
影響・負担について

ごく早期の大腸がんは、内視鏡治療による治癒が見込めます。その場合、手術などを行った場合と比べて入院期間が短く、お身体への負担も少なく、仕事・ご家族への影響や負担が抑えられます。
進行した大腸がんの場合には、外科的手術や化学療法(抗がん剤)などが必要となるため、入院期間は長く、お身体の負担は大きく、費用も高くなります。また、お仕事やご家族への影響も大きくなることが予想されます。

理由③
早期がんは
ほとんどの場合、
自覚症状がないため

早期の大腸がんには、ほとんどの場合自覚症状がありません。
「自覚症状に気づいてから受診する」という対応では、大腸がんを進行させてしまうことになりかねないのです。

理由④
大腸がんの予防には
大腸ポリープ切除が
有効であるため

大腸ポリープにはいくつかの種類があります。そのうち腺腫は、いずれがんになる「前がん病変」と言われています。言い換えると、大腸ポリープ(腺腫)を切除することは、大腸がんの予防になるのです。大腸ポリープ切除によって、大腸がんにかかる数を76~90%減らせること、大腸がんによる死亡を53%減らせることが、海外の有名な研究で報告されています。
当院では、大腸カメラ検査の際に発見した大腸ポリープをその場で切除する「日帰り大腸ポリープ切除」を行っています。他院で見つかった大腸ポリープを、当院で切除のみ行うということも可能です。
※大きなポリープなど、入院での治療が望ましい場合には、高次医療機関にご紹介します。
※ポリープ切除も大切ですが、大腸をくまなく観察することも大切です。初回検査でポリープが多数ある場合など、当日の判断で切除をせず観察を優先することがございます。予めご了承ください。
ちなみに、和歌山・大阪は大腸がん検診の受診率が全国平均と比べて低くなっています。2019の大腸がん検診受診率を見ると、全国平均が44.2%であるのに対して、和歌山県が36.9%、大阪府は37.8%に留まります(出典:がんの統計2023)。
対象となる方は必ず大腸がん検診を受け、異常を指摘された場合には当院での大腸カメラ検査をご検討ください。

当院の大腸カメラ検査
の特徴

当院では、「診断精度」「苦痛の少なさ」「安全性」を大切にした大腸カメラ検査を行っています。また、「利便性」「プライバシーや快適性への配慮」も重視し、自分が受けたい・家族にすすめたい内視鏡検査を目指します。

①専門医による、
先進の内視鏡機器
を用いた、
診断精度の高い
大腸カメラ検査

大腸カメラ検査の診断精度を高めるためには、医師の経験・知識・技術と、先進の内視鏡機器が不可欠です。

医師の経験・知識
・技術

当院院長は、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会認定の専門医です。
前任の日本赤十字社和歌山医療センターでは、長年にわたる日常診療で多くの症例を経験し、知識・技術を習得すると同時に、後進の教育にも携わりました。退職前には、消化器内科部長・消化器内視鏡センター長として、内視鏡診療部門での責任者を務めました。
日本消化器内視鏡学会の指導医でもあり、近畿地方の内視鏡学会に所属する医師に対する教育講演、和歌山県の胃がん検診従事者に対する教育講演、和歌山市医師会における胃内視鏡検診に関する講演なども務めて参りました。加えて、消化器内視鏡診療に関する全国および近畿・和歌山の研究会でも幹事・世話人・代表世話人などを拝命して参りました。
このように、高次医療機関での日常診療、さらに学会・公的機関・研究会などでの活動を通じて、消化器内視鏡に関する十分な研鑽を積んで参りました。

先進の内視鏡機器

当院では、富士フィルム社の先進の内視鏡システム、スコープを導入しています。解像度が高く、鮮明な画像で診断することが大切なのは、日常の風景などを写真撮影する場合と同じです。古いカメラの写真と、一眼レフや最新のスマートフォンで撮影した写真では、解像度に大きな差が出ることは皆様もご経験があることと思います。取得した画像を実際に見るモニターも大切です。当院では、大型の4Kデジタルハイビジョンモニターを導入しておりますので、より精度の高い診断が可能です。

②鎮静剤を用いた、
誰もが安心して
受けられる
苦痛の少ない
大腸カメラ検査

これまで培ってきた経験と知識を活かして、適切な鎮静剤の使用やいくつかの機器の導入によって、従来の胃カメラ検査にありがちだった苦痛を最小限に抑えます。初めて胃カメラ検査を受ける方、以前受けた大腸カメラ検査が辛かったという方も、安心してご相談ください。

鎮静剤

鎮静剤は、ぼんやりと半分眠ったような状態になり、不安を和らげてくれる作用があります。「あっという間に終わっていた」という感覚で、大腸カメラ検査を受けていただけます。

鎮静剤について、
詳しくはこちら

高い技術に基づいた
愛護的な操作

できる限り腸管を強く伸ばさないように、大腸を「たたみながら・短縮化しながら」内視鏡を挿入します。また、身体の向きを調整したり、深く息を吸ってもらったり、お腹を外から軽く圧迫するなど、愛護的な操作によって大腸カメラ検査を行います。

太さの異なる
内視鏡の選択

当院では、太さ・柔らかさの異なる内視鏡をご用意しております。通常は汎用性の高い太さの内視鏡を使用しますが、腹部手術、炎症などで癒着がある場合、痛みが想定される場合には、細く柔らかい内視鏡を選択します。

硬さの調整機能や
曲がりやすい機能を
持つ内視鏡の選択

太さだけでなく、内視鏡の硬さ(曲がりやすさ)も挿入のしやすさに影響します。
当院では、硬さを調整できる機能、曲がりやすく戻りやすい機能(カーブトラッキング機能)を持った内視鏡を導入しておりますので、患者様によって適切に使い分けます。

二酸化炭素送気
システム

大腸カメラ検査の際、腸管を広げるために通常は空気を送気します。ただその場合、検査後も長時間空気が留まり、お腹の張りや苦しさを感じることがあります。当院では、速やかに吸収される二酸化炭素を送気するシステムを導入しています。これにより、検査終了後のお腹の張りや苦しさ、ガス(おなら)の軽減が期待できます。

ウォータージェット
システム

大腸カメラ検査の際には、病変の見落としを防ぐために粘液などの汚れを洗い流す必要があります。
以前は注射器で水を送り込む方法で洗浄をしていましたが、当院では効率の良い洗浄ができるウォータージェットシステムを導入しております。洗浄の時間、検査全体の時間が短縮されることで、ご負担の軽減につながります。

③安全性を最重要視
した大腸カメラ検査

医療において最優先されるべきは安全性であり、それは大腸カメラ検査でも変わりません。
より安全な大腸カメラ検査を実施するため、当院ではさまざまな機器・設備・ルールを導入しています。

ベッドサイドモニター

血圧・心拍数・血中酸素濃度などをリアルタイムで測定できる生体モニターによって、常に身体の状態をチェックしながら検査を行います。万が一の際にも、迅速な対応ができます。

ストレッチャー型の
内視鏡ベッド

内視鏡検査で使用するベッドには、ストレッチャー型を採用しています。鎮静剤を使用した場合にも、検査後、横になったままリカバリー室まで移動できるため、転倒の心配がありません。

リカバリースペース

大腸カメラ検査後、ゆっくりとお休みいただけるようリカバリー室、リカバリーベッドをご用意しております。
意識がはっきりし、安全に歩けることを確認してから、検査結果説明を行います。

日本消化器内視鏡学会
が定めたガイドライン
を遵守した洗浄・消毒

使用した内視鏡は、日本消化器内視鏡学会が作成・推奨するガイドラインに基づいて洗浄・消毒を行います。人の手による洗浄と、自動洗浄機による洗浄を組み合わせることで、安全かつ衛生的な検査が可能になります。

ディスポーザブル製品
の導入

感染リスクが高いと考えられる機器では、ディスポーザブル(使い捨て)製品を導入しています。コストがかかりますが、安心して検査を受けていただくために必要なことと考えています。一方で、環境への負荷も課題と考えており、感染リスクが低いと考えられるものはリユース製品も使用いたします。

天井に抜けるコード類

内視鏡機器は、電源・院内のネット環境とつながっています。当院ではそのコード類を、天井に抜けるように配置しています。
コードが汚れにくい・踏んだり引っかかる心配がない・床の清掃がしやすいといったメリットが得られます。

緊急物品の用意・
万が一の際に院外へ
搬送しやすい動線

あっては困ることであり、統計的にも頻度は低いものの、内視鏡検査や治療によって偶発症(事故)が起こる可能性はゼロではありません。
そのような万が一の事態に備えて、緊急時に使用する物品は、すぐそばに置いています。
また高次医療機関への搬送が必要になった場合にも、滞りなく搬送できるよう、施設外へのルートにも配慮した設計となっています。

④気軽に相談できる・
負担なく通院できる
利便性の高さ

患者様が気軽に相談でき、ご負担が少なく通院していただくため、利便性にもこだわりました。

ターミナル駅の利便性

当院は南海電鉄・JRの「和歌山市駅」直結のキーノ和歌山の3階にございます。
当院をご利用くださる皆様には、以下のようなメリットを感じていただけることと思います。

電車・バス・自家用車・タクシーでアクセスできます

南海電鉄、JRの和歌山市駅に直結し、駐車場も完備されているため、電車・バス・タクシー・自家用車などいずれの方法でもアクセス可能です。普段の通院が便利というだけでなく、鎮静剤を使用して車の運転ができない場合にも、公共交通機関が利用できるのは大きなメリットとなります。

キーノ和歌山の他の施設をご利用いただけます

キーノ和歌山には、1階の品ぞろえが豊富なスーパーマーケットや便利なドラッグストア、2階の飲食店など、さまざまな店舗が入っています。新しく美しい和歌山市民図書館や書店・コーヒーショップもありますので、診療前後や待ち時間も退屈することはありません。

ホテルも併設されていますので、遠方からお越しの方など、内視鏡検査後に宿泊するという選択肢もあります

さまざまな
ライフスタイルに
対応しやすい
検査機会のご提供

健康意識の高い人でも、年齢を重ねると少しずつ、体調の変化を実感することが増えてきます。がんリスクも加齢とともに大きくなるため、内視鏡検査・がん検診・人間ドックの重要性もより増してきます。
一方で、仕事や家事・育児などで受診を先延ばしにしてしまうケースも少なくないという現実があります。
そこで当院では、さまざまなライフスタイルの方々が気軽に、少ないご負担で検査を受けられるよう、以下のような取り組みを行っています。

土曜日の内視鏡検査

近年は特に働き方が多様になっていますが、やはり多くの方が、平日をお忙しくされています。
当院では、土曜日も内視鏡検査を行っております。平日が仕事で忙しい方、家族の都合で受診できないという方でも利用しやすくなっています。

胃カメラと大腸カメラの
同日検査

胃カメラ検査と大腸カメラ検査を、同じ日に受けることができます。鎮静剤の使用、検査前の食事制限が1回で済むため、別日に分けて受ける場合と比べて患者様のご負担が軽減されます。

⑤プライバシーや
快適性への配慮

患者様がリラックスして、安心して大腸カメラ検査を受けていただけるよう、プライバシーや快適性にも配慮しています。

検査室

内視鏡室は、完全個室となっており、他の方の目に触れることはございません。洗浄室は検査室の外にあり、落ち着いたデザインと機能性の両立を目指しました。床の色合いにも配慮しています。

リカバリースペース

安全性・機能性を重視しながら、プライバシーや快適性にも配慮した設計となっています。照明の種類、位置にもこだわりました。ゆっくりとお休みください。

個人用ロッカー

検査着に着替えていただく更衣室とその内部にお荷物を収納できる個人用ロッカーを設置しておりますので、ご利用ください。
女性の方には、クリニックを出てすぐにあるキーノ和歌山3階のお手洗いに、お化粧直しができるブースがございます。

前処置スペース

大腸カメラ検査前には、下剤を飲んでいただき腸内をきれいにする必要があります。下剤を内服後、何度もトイレに行き、ほぼ水のような便が出るようになれば完了です。この「前処置」を院内でできるよう、当院では前処置ブースをご用意しております。プライバシーにも配慮した設計・環境となっておりますので、安心して前処置を行っていただけます。前処置ブースの近くには、お手洗いを複数ご用意しております。院内での前処置は、特にご来院の道中での便意が心配という方におすすめです。もちろん、自宅の方がリラックスできるという方は、ご自宅で前処置を済ませてからご来院いただいても構いません。

※前処置ブースには限りがあります。ご希望の方は、予約を取る際にお伝えください。

鎮静剤について

大腸カメラ検査の
苦痛を軽減するために

大腸カメラ検査の際、内視鏡の挿入によって腸を突っ張らせてしまった場合などに、痛みを感じることがあります。特に、腹部の手術などで腸が癒着している、憩室症のために炎症が起こっている場合などは、痛みが発生しやすくなります。
この苦痛を軽減させるために有効なのが、鎮静剤です。その他、腸を突っ張らせないように挿入する技術、細くやわらかい内視鏡の選択、腸がパンパンにならないような適切な送気、患者様とのコミュニケーションも、苦痛の軽減において大切になります。

鎮静剤の具体的な作用

鎮静剤には、「ぼんやりさせる」作用、「不安を和らげる」作用があります。この作用により、大腸カメラ検査の苦痛が和らげられます。日本消化器内視鏡学会のガイドラインにも、「鎮静は、経肛門的内視鏡時の不安・疼痛軽減、満足度向上に貢献し、検査・治療成績向上に寄与する」との記載があります。
大腸カメラ検査を受ける人のほとんどが、鎮静剤の使用を希望されます。院長の前任の勤務先でも、実に9割以上の方が鎮静剤を希望されていました。
なお当院院長は、日本消化器内視鏡学会の「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)」の作成委員を務めております。安心してお任せください。

鎮静剤の
使用方法・量の調節や
副作用について

大腸カメラ検査前に点滴で静脈ルートを確保し、適切な量の鎮静剤を静脈注射します。
日本消化器内視鏡学会のガイドラインで推奨されているのが、「意識下鎮静」です。意識下鎮静とは、“少しぼんやりしているけれども声をかけると反応できる程度”の鎮静を意味します。
量が多いとそれだけ血圧や呼吸の低下などの副作用も強くなりますので、効果と副作用のバランスを考えると、意識下鎮静が最良の選択と言えます。
なお当院では、内視鏡検査中は血圧・心拍数・血液中の酸素濃度を常に測定し、安全を確保しています。

鎮静剤を使用する
場合の注意点

  • ご高齢の方、高度肥満の方、妊娠されている方、重症筋無力症・閉塞隅角緑内障などがある方は、鎮静剤が使用できないことがあります。

  • 鎮静剤を使用した患者様は、検査後は30~60分程度、リカバリー室でお休みいただきます。鎮静剤を使用しない場合と比べて、院内の滞在時間がその分長くなります。
  • 鎮静剤を使用する場合、当日中の車・バイク・自転車の運転ができません。公共交通機関またはご家族の運転する車などをご利用ください。
  • 鎮痛剤を併用することもありますが、鎮痛には有効な反面、頭痛や吐き気などの副作用が出ることがあるため、全ての方に使用しているわけではありません。
  • 不眠の薬やアルコールをよく飲まれる方は鎮静剤が効きにくいことがあります。完全に眠らなくても、鎮静剤には不安を抑える作用があるため、鎮静剤を使用しないよりは楽と感じることが多いといわれています。

大腸カメラ検査の流れ

1ご予約

現在、お電話やWebによる“大腸カメラ検査のご予約”は承っておりません。
事前のご説明、下剤のお渡しなども必要になるため、まずは一度、当院を受診してください。診察時に、大腸カメラ検査の日程を調整します。

2検査前の診察

問診を行い、大腸カメラ検査の内容、事前の食事制限、薬の内服、検査後の注意点などについて分かりやすくご説明いたします。またご都合をお伺いした上で、検査日を決定します。検査食、下剤についてもこの時にお渡しします。
抗血栓薬や糖尿病薬といった一部の内服薬は、休薬が必要です。お薬手帳などの処方内容が分かるものをご持参ください。

3検査の前日

検査の前日は、食事制限がございます。通常、検査食を召し上がっていただきます。検査食を希望されない場合には、便に残りやすい食物繊維は避けて、消化の良い食事を摂ってください。白米・白粥、素うどん、豆腐、食パン、白身魚、具のないスープなどがおすすめです。
いずれの場合も、夕食は22時までにお済ませください。その後も、水・お茶・スポーツドリンクは飲んでいただけます。また就寝前には、下剤を飲んでいただきます。

  • アルコールについては、胃腸の働きが低下し前処置がうまくいかないことがあるため、検査前日はお控えください。
  • キノコ・線維が多い野菜・種が多い果物(キウイ・スイカなど)は、腸に残りやすいため数日前から避けてください。

4検査当日1
(ご自宅~ご来院)

引き続き絶食です。水・お茶・スポーツドリンクは、検査1時間前まで飲んでいただけます。脱水を予防するためにも、我慢する必要はありません。また事前の受診で指示があった通り、薬の内服または休薬をお願いします。
検査の約3時間前から、下剤を内服し前処置を開始する必要があります。10回程度の排便を経て、水のような便になれば前処置は完了です。下剤をご自宅で内服される場合は、便意が落ち着いてからご来院ください。

ご来院前にご確認
いただきたいこと

  • 健康保険証、各種医療証、お薬手帳をご持参ください。
  • 問診票・承諾書をご持参ください。(事前の受診の際にお渡しします)
  • 鎮静剤を使用する場合は、当日中の車・バイク・自転車の運転ができません。公共交通機関またはご家族の運転する車などでご来院ください。お帰りの際も同様です。
  • 原則として、80歳以上の方で鎮静剤をご希望される場合には、安全のため付き添いの方と一緒にお越しください。
  • 大腸カメラ検査の際、酸素濃度を測定する機器を手指に装着します。マニキュア等は(左右1本ずつの指は)予め落としてください。

5検査当日2
(受付~検査直前)

前処置が終われば、更衣室で検査着と検査用のパンツ(穴が開いたもの)に着替えていただきます。

  • 鎮静剤を使用する場合、点滴ルートを確保します。

6検査中

検査室に入り、ベッドに横になっていただき、大腸カメラ検査を開始します。検査の所要時間は、15~30分程度です。

  • 鎮静剤を使用する場合には、点滴ルートから投与します。点滴開始後、すぐにウトウトとしてきます。
  • 血圧計、血中の酸素を測る機械を装着し、モニターで数値を確認します。
  • 病変が見つかれば、組織を採取し、病理検査を行います。ポリープの場合も、切除が可能です。

7検査終了後

鎮静剤を使用した場合、検査後は横になったまま(ストレッチャー型のベッドになっています)リカバリー室に移動し、30~60分程度お休みいただきます。
鎮静剤を使用していない場合には、特にお休みいただく必要はありません。

8検査結果説明・ご帰宅

意識がはっきりとし、安全に歩行できるようになりましたら、検査画像をお見せしながら検査結果説明を行います(検査結果がでてから後日の説明になることもあります)。検査結果説明が終わりましたら、ご帰宅となります。鎮静剤を使用した場合には車・バイク・自転車の当日中の運転ができませんので、くれぐれもご留意ください。

  • 病理組織検査を行った場合、1~2週間後に再度ご来院いただき、説明をいたします。
  • 高次医療機関へのご紹介が必要になった場合には、紹介状を作成いたします。

9検査後のお食事について

  • 鎮静剤の効果がなくなれば、食事を再開できます。
  • おかゆ、うどんといった消化の良いものから再開し、少しずつ通常の食事に戻すようにしてください。
  • 組織を採取した場合、アルコールなどの食事の制限がございます。またポリープを切除した場合には、食事の制限に加えて、運動・遠方への移動などの制限がございます。いずれの場合もスタッフから詳しくご説明いたしますので、お守りくださいますようお願いします。

大腸カメラ検査の費用

大腸カメラ検査には、健康保険が適用され、全国一律です。

大腸内視鏡
(観察のみ)
7,500円前後
大腸内視鏡+
病理組織検査
11,000~
17,000円前後
大腸ポリープ
切除
25,000~
35,000円前後

※3割負担の方の場合の大腸カメラ検査の費用の目安です。
※別途、初診料・再診料・前処置量・薬剤費などが必要になります。
※病理組織検査やポリープの切除については、採取した組織の部位、個数によって費用が変わります。
※ご加入されている保険によっては、大腸ポリープ切除の費用が「手術給付金」に該当し、お支払いの対象となることがあります。詳しくは、ご加入されている保険会社にお問い合わせください。

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