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大腸カメラでわかる病気

感染性大腸炎

感染性大腸炎ウイルスや細菌などの感染によって起こる腸炎です。
ノロウイルスやエンテロウイルス、病原性大腸菌、赤痢アメーバ、などさまざまな病原体が原因となります。
自然に治ることも少なくありませんが、原因となる病原体、患者様の体力などによっては、命にかかわる事態に陥ることもあります。

感染性大腸炎の
自覚症状・
セルフチェック

  • 吐き気、嘔吐

  • 腹痛

  • 下痢

  • 発熱

  • 血便(赤い便)

  • お尻から出血する

嘔吐や下痢、発熱などがある場合には、脱水症状(ふらつき、口の乾き、尿量減少、血圧低下など)にも注意が必要です。

虚血性大腸炎

「虚血」とは「組織が必要とする酸素が十分に供給されないことによって、組織障害が起こること」です。もしも頭で起これば脳梗塞や一過性の脳虚血になりますし、心臓で起これば狭心症や心筋梗塞が起こることになります。
「組織が必要とする酸素の増加」と「酸素を供給する血流の低下」のバランスでおこります。「高血圧、糖尿病、脂質異常症などに伴う動脈硬化」があれば酸素の供給は不十分になりがちですし、「腸蠕動の増加」があれば酸素の必要量はふえがちです。「便秘がちの方が便秘後に頻回の排便・下痢をした後に、左側の腹痛・血便が起こる」のが典型的なエピソードです。他には、胃腸炎に伴う頻回の下痢のあとに腹痛や血便を伴うこともあります。特に下行結腸からS状結腸(おなかの左~左下あたり)で起こることが多いです。救急外来に来られる血便の方では、憩室出血と並んで比較的頻度の多い疾患です。
60歳以上の便秘がちの高齢女性によく見られますが、若い世代で起こることもあります。

虚血性大腸炎の
自覚症状・
セルフチェック

  • 腹痛
  • 下痢
  • 血便

便器が真赤になるほどの大量の血便が見られることもあります。

潰瘍性大腸炎

クローン病とともに炎症性腸疾患に分類され、厚生労働省より難病の指定を受けています。
はっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝・腸内細菌・環境など様々な因子の影響を受けると考えられており、免疫の異常によって大腸で炎症や潰瘍が生じるものと考えられています。

潰瘍性大腸炎の
自覚症状・
セルフチェック

  • 下痢
  • 腹痛
  • 血便
  • 倦怠感、発熱、貧血

など

下痢・腹痛・血便を主な症状とします。また潰瘍性大腸炎は、上記の症状が良くなる寛解期と、悪化する再燃期を繰り返します。

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大腸ポリープ

大腸ポリープ大腸にできるイボのような隆起の総称です(平らなものもあります)。
いくつかの種類に分けられますが、腫瘍性ポリープのうちの腺腫は、がん化のおそれがあるため、大腸カメラ検査による早期発見・早期治療(内視鏡的切除)が大切です。
ほぼ無症状ですが、血便、粘液便、便秘、下痢などが見られることもあります。

大腸ポリープについて
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日帰り大腸ポリープ
切除に対応

当院では、大腸カメラ検査の際に発見したポリープをその場で切除する日帰り大腸ポリープ切除に対応しています。
他院で見つかったポリープを切除することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

日帰り大腸ポリープ切除
について詳細はこちらへ

大腸がん

結腸、直腸で発生するがんです。
正常な粘膜から直接発生する場合と良性ポリープががん化して発生する場合があります。

大腸がんの初期症状・
セルフチェック

早期にはほぼ無症状ですが、進行すると以下のような症状が現れます。便潜血検査で陽性だった場合も、他の症状の有無に関係なく、精密検査として大腸カメラ検査が必要です。

  • 血便
  • 下痢、便秘
  • 便が細くなる
  • 残便感
  • 腹痛
  • 貧血
  • 嘔吐

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過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)大腸カメラ検査などを行っても大腸に炎症や潰瘍などの異常が認められないにもかかわらず、腹痛や便の異常などが数カ月以上続く病気です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、ストレスが発症に影響しているとの説が有力です。
症状は、過敏性腸症候群の種類によって異なります。

種類別の症状

下痢型

  • 急な腹痛と便意
  • 激しい下痢
  • 症例によっては1日10回以上トイレに駆け込む
  • 上記症状による外出への不安

便秘型

  • 腹痛、腹部膨満感
  • 慢性的な便秘
  • 便が出にくい、残便感
  • コロコロとした硬い便

混合型

  • 下痢型と便秘型が交互に訪れる
  • ストレスを感じるとお腹の調子が悪くなる

分類不能型

  • 下痢型、便秘型、混合型に分類されない症状
  • 頻繁なおなら、腹部膨満感など

クローン病

潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患に分類され、また難病に指定される病気です。10~20代の、やや男性に多く見られますが、高齢になってから発症することもあります。
大腸にのみ症状が現れる潰瘍性大腸炎に対して、クローン病では口から肛門までのいずれの部位でも慢性的な炎症や潰瘍が起こり得ます。ただその中でも、小腸や大腸での発症が目立ちます。
はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝・腸内細菌・環境・免疫の異常、感染症などが発症に影響しているものと考えられています。

クローン病の
自覚症状・
セルフチェック

  • 腹痛、下痢
  • 下血
  • 排便時の腹痛
  • 全身倦怠感、発熱
  • 下痢、血便
  • 体重減少
  • 貧血
  • 肛門やそのまわりの腫れ、痛み、膿
  • 皮疹
  • 関節炎

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大腸憩室炎

大腸の壁が外側に向けて袋状に飛び出した「大腸憩室」に便が溜まったり、細菌が繁殖するなどして炎症が起こる病気です。
大腸憩室の発生は、詳細には分かっていませんが、便秘、いきみなどによって腸管内に圧力がかかることが原因ではないかと考えられています。

大腸憩室炎の
自覚症状・
セルフチェック

  • 腹痛

  • 発熱

  • 腹部膨満感、不快感

  • 便通異常、下痢と便秘の繰り返し

  • 吐き気、嘔吐

  • 血便

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