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逆流性食道炎?胸やけ・
ゲップが止まらない

逆流性食道炎かも?胸焼け・ゲップがとまらないとお困りの方へ

胸やけが続いている、ゲップが以前よりも多くなったという場合には、逆流性食道炎や機能性ディスペプシア、食道がん・胃がんなど、さまざまな病気の可能性を考えて診療します。胸やけもゲップもありきたりな症状ではありますが、食べ過ぎたわけでもないのに続いているという場合には、お早めに当院にご相談ください。
特に逆流性食道炎は頻度が高く、呑酸(酸っぱいものがこみ上げてくる症状)や吐き気などの症状が見られるケースも少なくありません。

逆流性食道炎の
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1日何回以上のゲップがでたら危険!?

食後に1~3回ゲップが出る程度なら、それほど心配はいりません。ゲップの頻度は食事内容や食べ方にも影響されますので、具体的に何回以上だと危険、ということはありません。ただ、以前より明らかにゲップが増えた、食後でもないのにゲップが出るといった場合には、一度消化管をチェックしてもよいと思われます。

ゲップがでるメカニズム

ゲップは、胃や食道の空気が口へと逆流することで発生します。
胃や食道に多くの空気が溜まると、胃や食道が広がり、上部食道括約筋や下部食道括約筋が開いてゲップが出ます。
胃や食道に空気が溜まるのは、通常は食べ方や食べ物が原因となります。ごはんをかき込むようにして食べる(早食い)、炭酸飲料などはゲップの原因としてよく経験されることです。また、飲み物・スープをズルズルすするようにして飲むと、多くの空気を一緒に飲み込んでしまうため、ゲップの原因となります。
思い当たる方は、まずは上記のような食べ方・飲み方を改善してみましょう。

胸焼けやゲップがでる原因

暴飲暴食・早食い・炭酸飲料・癖による過度な空気の飲み込み

食べ過ぎや飲み過ぎ、早食いは、たくさんの空気を飲み込むことにつながります。特にビールやコーラなどの炭酸飲料は、胃が二酸化炭素で膨らむため、飲み方に関係なく食道・胃にガスが溜まる原因になります。
会話中などに空気を飲み込む癖があり、それがゲップの原因になっている場合もあります。

消化器疾患

食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、食道がん・胃がん、あるいは大腸の病気の症状として、胸やけ・ゲップが見られることがあります。

ストレス

ストレスによって胃腸の働きが低下し、胸やけやゲップなどの症状が出ることがあります。通常はストレスを緩和・解消することで、症状も治まります。ストレスや心身症が原因となって空気を飲み込んでいる場合(空気嚥下症)もあります。

胸焼けやゲップがでるときに考えられる消化器疾患

胸やけやゲップといった症状が見られる場合には、主に以下のような病気を疑います。

逆流性食道炎

胃酸が繰り返し食道に逆流し、食道で炎症を起こす病気です。
ゲップや胸やけ、吐き気、胃のむかつき、のどの違和感、声枯れなどの症状が見られます。

食道裂孔ヘルニア

胃の一部が、胸腔側へとはみ出てしまった状態です。大きくはみ出していなくとも食道胃接合部(食道と胃のつなぎ目)の括約筋が緩まっていると、胃内容が食道に戻りやすいため、ゲップや胸やけ、吐き気などの症状が出ることがあります。

好酸球性食道炎

もともとアレルギー体質であったり、食物アレルギーなどが原因となって食道に「好酸球」という白血球の一部が浸潤することがあります。
無症状のこともありますが、胸焼けなどの原因となることもあります。ゲップとはあまり関連しません。
制酸剤で症状が抑えられることもありますが、ステロイドが必要となることもあります。喘息やアトピー性皮膚炎などの疾患をお持ちの場合もあります。

食道アカラシア

胃と食道の境目の下部食道括約筋が適切に緩まないために、食べ物や空気が食道に溜まってしまう病気です。
食後の胸のつかえ感、ゲップ、胸やけ、胸痛などの症状が見られます。

食道がん

初期にはほとんど症状がありません。
進行すると、のどや胸のつかえ感、ゲップ、胸痛、体重減少、咳、声枯れなどの症状が見られます。

胃がん

初期にはほとんど症状がありません。
進行すると、胃の痛み、むかつき・胸やけ、ゲップ、吐き気、食欲不振、タール便(黒い便)などの症状が見られます。

機能性ディスペプシア

胃カメラ検査や血液検査で異常が認められないにも関わらず、ゲップ、胸やけ、胃の不快感、腹痛、腹部膨満感などの症状が見られる病気です。

過敏性腸症候群

ストレスなどを原因として、腸の働きが低下する病気です。
腹痛、下痢、便秘を主な症状としますが、ゲップの増加が見られることもあります。

胸焼けやゲップの原因を調べる検査

よくお話をお聞きした上で、適切な検査を検討します。

胃カメラ検査(胃内視鏡検査)

食道・胃の病気の可能性がある場合に行う検査です。
逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、好酸球性食道炎、食道アカラシア、食道がん、胃がん、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの病気の発見・診断に役立ちます。

胃カメラ検査の
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大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)

胸焼けやゲップではまず食道や胃の病気の可能性を考えますが、食道や胃が問題なく、大腸の病気の除外が必要な場合には、大腸カメラを行うこともあります。大腸がんを除外するためにも重要な検査となります。

大腸カメラ検査の
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その他

必要に応じて、炎症・貧血の有無や腫瘍マーカーなどを調べる血液検査、腹部超音波検査などを行います。
ここまでで診断に至らない場合など、CT検査その他の検査が必要になることもあります。

ゲップの対処法や予防法

ゲップが上記のような病気の症状として現れることは確かにあります。ただ、ゲップが出たから・少し増えたからといって、過度に心配する必要はありません。
ゲップの症状が単独で現れている場合、まずは以下のような対処法や予防法を試してみることをおすすめします。

暴飲暴食・早食いをしない

食べ過ぎや飲み過ぎ、早食いはいずれもゲップを増やす原因になります。
ゆっくりよく噛んで食事をすれば、満腹中枢が刺激され、暴飲暴食の予防にもなります。

炭酸飲料を減らす・避ける

特にゲップを出したくない場面(人と会う前など)は、炭酸飲料は避けましょう。

タバコを吸わない・禁煙

喫煙は、胃腸の働きを低下させます。
生活習慣病やがんなどの予防のためにも、できる限り禁煙しましょう。

ストレスをためない・発散する

ストレスもゲップの原因となります。ストレスをためないこと、運動・趣味などで発散することが大切です。

規則正しい食生活を心掛ける

食事の時間を規則正しくすることで、胃腸の働きが良くなり、ガスが溜まりにくくなります。
その土台として、起床時間や就寝時間をできるだけ一定にすることも大切です。

十分な睡眠をとる

十分な睡眠は、胃腸の働きの正常化を助けてくれます。

胸焼けや繰り返すゲップでお困りの方は当院へご相談ください

胸やけ、ゲップはどちらも不快度の高い症状です。特にゲップは、まわりの人の目も気になることから、悩んでいる方が少なくありません。
胸やけ・ゲップの症状で悩んでいる、暴飲暴食を避けるなどの対策をしても改善しないといった場合には、お早めに当院にご相談ください。必要に応じて、胃カメラ検査や大腸カメラ検査を行うことも可能です。
病気が見つからなかった場合も、胸焼けやゲップといった症状の改善に役立つ食習慣・生活習慣についてアドバイスをいたします。

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