初めての大腸カメラ検査:準備や検査の流れをわかりやすく解説
はじめに
大腸カメラ(大腸内視鏡)検査は、がんやポリープの早期発見に非常に有効な検査方法です。しかし、「痛みがあるのか」「準備が大変そう」といった不安も多いでしょう。このブログでは、初めて大腸カメラ検査を受ける方が安心して臨めるよう、準備から検査当日の流れ、検査後の過ごし方までをわかりやすく解説します。
大腸カメラ(大腸内視鏡)検査とは
大腸カメラ検査とは、肛門から内視鏡を挿入して盲腸から直腸までの大腸内部を直接観察する検査です。ポリープやがんなどを早期発見することにより、症状が進行する前に治療が行えるため、大腸がんによる死亡を減らすためにとても有用な方法です。
検査の必要性とメリット
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がんの早期発見
- 定期的に検査を受けることで、がんや前がん病変を早期に発見し、治療につなげることができます。
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症状の原因解明
- 便秘、下痢、血便などの症状が続く場合、その原因を特定するために大腸カメラ検査が推奨されます。
準備から検査までの流れ
ここでは検査前の準備から、検査中、検査後の過ごし方について解説します。
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検査の事前準備
検査の前日から食事制限が始まります。繊維質の多い食材や消化に時間がかかるものを避け、消化の良い食事を選びましょう。多くの場合、腸内をきれいにするための下剤が処方されるので、医師の指示に従い飲むタイミングや量を守ってくださいます。脱水を予防するため、水分補給も重要で、検査1時間前まで水やお茶を飲んでいただけます。
※当院では、準備の負担を軽減するため、検査前日用の食事セットもご用意しておりますので、ぜひご相談ください。
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検査の流れ
検査は15~30分ほどで終了します。ご希望に応じて鎮静剤を使用し、体の負担を軽減することが可能です。当院では9割以上の方は鎮静剤をご希望されます。大腸内部を観察し、切除が必要なポリープが見つかれば、その場で切除が行われることもあります。鎮静剤を使用した場合、検査後にしばらく安静が必要です。
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検査後の過ごし方
検査後は鎮静剤の影響で眠気が残るため、当日の車の運転や飲酒は避け、できるだけ無理のないように過ごしましょう。軽い腹痛や違和感がある場合もありますが、通常は数日で改善します。
まとめ
大腸カメラ検査は、がんの早期発見やがん予防のためのポリープ切除において大切な検査です。準備や検査の流れについて正しい知識を持つことで、不安を軽減し、安心して検査を受けられるでしょう。気になることがあれば医師やクリニックにご相談下さい。