脂肪肝とは?原因・症状・予防まで専門医が徹底解説!
近年、健康診断で「脂肪肝」と指摘される方が増加しています。脂肪肝は自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、放置すると慢性肝炎から肝硬変や肝がんに進行する可能性があります。
本記事では、脂肪肝の原因や症状、予防策について詳しく解説します。
脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。日本人成人の約3人に1人が脂肪肝と推定されており、非常に身近な病気です。主な原因として、過度の飲酒、食べ過ぎ、運動不足、肥満などが挙げられます。
脂肪肝の原因
脂肪肝を引き起こす主な原因は以下のとおりです。
- 過度の飲酒
アルコールの過剰摂取は、肝臓での脂肪代謝を妨げ、中性脂肪の蓄積を促進します。また、アルコールの分解過程で肝細胞に負担がかかり、脂肪肝のリスクを高めます。 - 食べ過ぎ・運動不足・肥満
高カロリーや糖質の多い食事、運動不足、そしてそれによる肥満は、脂肪肝の主要な原因です。特に内臓脂肪が増えると、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。 - 過度なダイエット
極端な食事制限や急激な減量は、筋肉量の減少や基礎代謝の低下を招き、かえって肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。 - その他の要因
糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病も、脂肪肝のリスクを高めます。これらの疾患を適切に管理することが重要です。
脂肪肝の症状
脂肪肝は「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の病気であり、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、進行して肝硬変や肝腫瘍が出来ると以下の症状が現れることがあります。
- 食欲不振
- 全身の倦怠感
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- 腹部の膨満感や体重増加(腹水)
- 脚のむくみ
- 意識障害や昼夜逆転
- 右上腹部の痛み
- 腹部の圧迫感やしこり
これらの症状が現れた場合、肝臓の機能が低下している可能性があるため、早めの医療機関受診が推奨されます。
脂肪肝の予防と改善方法
脂肪肝を予防・改善するためには、以下の生活習慣の見直しが効果的です。
- 食生活の改善
バランスの取れた食事:野菜や果物、タンパク質を適切に摂取し、脂質や糖質の過剰摂取を控えましょう。
適度なカロリー制限:摂取カロリーを適切に管理し、過食を避けることが重要です。 - 適度な運動
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動や筋力トレーニングを日常生活に取り入れることで、脂肪の燃焼を促進し、肝臓への脂肪蓄積を防ぎます。 - 禁酒・節酒
アルコールの摂取量を見直し、適度な飲酒を心がけることで、肝臓への負担を軽減できます。 - 定期的な健康診断
定期的に健康診断を受け、肝臓の状態をチェックすることで、早期発見・早期対応が可能になります。
まとめ
脂肪肝は初期には自覚症状がほとんどなく、多くの方が健康診断で指摘されるまで気づかない病気です。しかし、放置すると脂肪肝炎に進行し、最悪の場合、肝硬変や肝がんに発展するリスクがあります。
脂肪肝は、適切な食生活の改善、適度な運動、飲酒の見直しなどの生活習慣の改善によって、予防・改善が可能です。特に糖質や脂質の摂りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけることが重要です。また、ウォーキングや軽い運動を取り入れることで、肝臓の脂肪を減らす効果が期待できます。
脂肪肝は、早期発見・早期対策が大切です。定期的な健康診断や血液検査(AST・ALT・γ-GTP)、腹部エコー検査を受けることで、肝臓の健康状態を把握し、必要に応じて適切な治療を受けることが大切です。
当院では、脂肪肝の診断・治療・生活習慣の指導を行っております。
気になる症状がある方や健康診断で指摘された方は、お気軽にご相談ください。